昔の男 | ひより軒・恋愛茶漬け

昔の男



ひより軒・恋愛茶漬け-水 波紋



季節の変わり目の

ぼんやりとした風が吹き


記憶の中の

甘い香りが

わたしを嬲る。


あからさまに

ときめくのだから

みじめだ。


普段

思い出すこともない

昔の恋人は


ほんの少しだけ

幸せじゃないときに

目の前に

あらわれる。


どんな偶然か

どんな皮肉か


たとえ遠く離れていても


わたしが

わたしであるかぎり


この人の支配から

逃れてはいなかった、と

心から知る。


隣の人なんてどうだっていい。

ただ

彼の気をひきたい。


しつこすぎて

冷たく

追い払われるまで


誰かに

懲りないと笑われても

同じ過ちと

別れを繰り返す。


光り、影。

弱者と強者。


行為のときの彼の

説明のない涙が

また 見たい。








先月の小説講座は平山夢明さんでした。


基本的にホラーが好きなわたしは

平山さんの小説も映画評も大好きですが

ご本人は、というと

面白すぎ!想像以上の楽しさでした。


ご一緒にお酒もいただき

楽しさが増したところで

先に帰らなければいけなくて本当に残念でした。



ゴールデンウィークは

映画「第9地区」を見に行きました。

発想も斬新で

映像もグロく美しく面白かったです!


先が読めずに短く感じました。