ロック、で | ひより軒・恋愛茶漬け

ロック、で

小さな乾杯が

繰り返される夜。


あなたが

夢中で

話している間


グラスの中で

解けていく

氷を見ていた。


「支配」とか

「欲望」とか


あなたが

唾を飛ばし

何度も

繰り返す間


にがくて

深い香りの


舌を焼き

のどを掻くものが


その手の中で

静かに

薄まるのを見ていた。


もしかしたら


支配とか

欲望へ

あなたを導いたはずの


言葉には

もてない

濃度のものが。







小説の講座があり

お酒を飲んで小池昌代さんとお話しました。


わたしの中で詩人は

吉原幸子さんだったり

伊藤比呂美さんだったり

強烈な個性!という印象でしたが

小池さんは優しい静かな感じの方でした。


サインをいただいた本「転生回遊女」を読むと

言葉とか

言葉の音とかこだわりのあることが

よくわかります。


また、

人を植物のように感じたりすることは

詩では

やりやすかったりするので

わたしでも書いたことはありますが


さすが、小池さん、

そこからさらに進んで書かれているので

素晴らしい!と思いました。


なんか

これを書きたくて

さらっと今日のブログは書いてしまいましたが


今は応募したい小説に時間をとられているので

なかなか更新できなくてすみません。


応募できるかどうか

微妙なところです。